テクノロジー

便利な伝達方式

ロータリーコネクターは、静止体から回転体に電力や電気信号を伝達する部品である。初期のロータリーコネクターは、回転体にカーボンブラシを接触させて通電を行うスプリング式でる。この方式の欠点は、回転体にカーボンブラシを押し当てる摺動式のために、カーボンブラシの摩耗粉発生が避けられない。また、摩耗粉の発生によってノイズやアーク放電の発生は避けることができない。隣接回路との短絡や大電流を通電する製品に対しては、カーボンブラッシの摩耗しやすいといった問題もある。このために定期的なメンテナンスが必要である。更に、微少電圧の測定する場合、ノイズやアーク発生のよって良質な測定データ得られない。コネクターには、スプリング方式、ロータリーコネクター、エレクトリカルスイベルジョイント等の名称で呼ばれており、それぞれ給電のメカニズムが異なる。

液体金属方式代表として、水銀ロータリーコネクターがある。この方式は、回転軸と固定軸の間に液体水銀を充填し、この液体水銀を介して給電する構造となっている。このロータリーコネクターでは、通電部での摺動部がないためノイズやアークの発生がない。また、接触抵抗が極めて小さいために、大電流をコンパクトに通電可能である。この水銀式ロータリーコネクターは、液体水銀をオウリングで封止しているため、この部分の回転摺動による摩耗は避けられないないので液体水銀の液漏れや隣接回路との短絡等のトラブルがある。更に、構造上、使用可能温度範囲が狭いことや真空環境、振動環境での使用に適さないといった使用環境条件に問題があるために適用のは細心の注意が必要である。